間取り図の読み方!

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2021.02.01

 

自分や家族の“動線”を 間取り図に当てはめてみる。

 

家族の移動経路を線で結んだものが「動線」。動線はおもに「生活動線」と「家事動線」 の

 

2種類があり、このうち家事動線がすっきりしていないと、実生活を続けていくうえでかなりの

 

ストレスを感じるようになる。動線は家族の行動パターンによっても変わってくるので、

 

まず は自分や家族の日々の動き方を頭に思い浮かべつつ、それを間取り図に当てはめて動かしてみよう。

 

現住居よりもスムーズに動けそうなら、選んでもいい物件といえる。

 

●動線はおもに2つがある  

 

生活動線 

家族が生活するために利用する経路。 玄関から 各自室まで、

 

自室からトイレやリビング・ダイニン グまでの経路などがある。

 

見落としがちだが来客時の動線まで考えられるとベター。

 

 

家事動線

料理、洗濯、掃除などの家事をこなすときに使う経路。キッチンから洗面所やバスルームまでの

 

水まわりの移動経路は、洗濯物を干す場所(庭 やバルコニー)への経路も含まれる。

 

 

 

リビング・ダイニングは テレビの設置場所をイメージする。

 

間取り図でリビングを確認するときに注視したいのが、テレビの設置場所だ。

 

画面の前を 生活動線が横切る形でしかテレビが置けないリビングだと、

 

見ている人は気が散るし、席を 立つ人は気を遣う。リビングの良し悪しは、

 

テレビの設置場所を優先に家具の配置も加味して判断する。 ただし、理想の配置が想像できても

 

コンセントの場所でテレビの置き 場所が限定されている物件もある。

 

この場合、不動産会社に聞くか内見時に確認しよう。

 

 

 

 

車庫は敷地内の収容台数より 接面道路からの入れやすさに注目。

 

「敷地内の収容台数〇台」と謳う物件があるが、単純に台数の多さだけで判断するのはダメ。

 

台数が多くても接面道路からの入庫 がしづらい構造だと利便性が著しく落ちる。

 

車庫は台数より入庫のしやすさを優先しよう。幅が狭く入れにくい…

 

 

 

吹き抜けは一長一短あり! 選ぶときはデメリットを把握しておく。

 

おしゃれで開放感があり、採光も抜群の吹き抜け。最近はリビングで の採用例も多いが、

 

見た目だけで判 断すると、実生活で支障がでることも。吹き抜けの是非はデメリットを知ったうえで決断しよう。

 

メリット

開放感があっておしゃれ。 採光が十分なので明るい。

 

デメリット

居住スペースが減る。 冷暖房が効きづらい。 掃除がしにくい。

 

 

 

法律的な表記の問題で 居室として使える「納戸」がある。

 

居室として十分な広さがあっても、採光が不十分だったり通風性が足りない部屋は、

 

建築基準法上で居室と表記できない。このような部屋は間取り図で「納戸」、「サ ービスルーム」

 

と表記されている。2DKなのに居室が3つある物件はこのような理由による。

 

部屋の2面以上に窓があれば 風通し換気面の問題はあまりない

 

部屋の風通しや換気は「窓」でおおよそ見当がつく。 例えば窓が片方向にしかない部屋は空気の

 

流れは悪く、2面以上に窓があれば風通しに問題はない。

 

 

 

間取り図を読み込んで 理想の家を見つけ出す。

 

購入物件を吟味するときの大きな判断材料になるのがチラシ等に掲載されている

 

「間取り図」だ。各部屋の配置や広さを記載したものだが、この間取り図から

 

読み取れる要素は多数ある。 最も重要なのは、 動線。自分や家族の日常の

 

動きを平面図上で、なおかつ頭の中で再現するのは難しいが、それぞれの動線が

 

交錯して移動しづらい間取りはやはり、住みづらいものだ。特に専業主婦がいる家庭で

 

あれば、日々家事に追われる奥さんの意見を最重要視してあげると、

 

住宅購入後も ストレスをためることなくスムーズに生活できる。間取り図上で

 

動線に満足できそうなら、他の要素も 見ていくといい。最終的には 実際の物件を見ての

 

判断になるが、間取り図は漫然と見ず、物件絞り込みの重要 な資料として読み込もう。

 

 

 

 

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